英語→日本語の翻訳以前の問題として。日本語の日本語翻訳について

ある帰国子女の翻訳者とメールをやりとりしていて「こいつ、ホントに日本語下手くそだな。こんなヤツに翻訳やらせて大丈夫なのか?」と思うことが多々あった。(ちなみにその帰国子女がお客様なので、翻訳者変えろとはいえない)
このことを長年翻訳をしているプロに話してみたら、帰国子女って英語はしゃべれるかもしれないけど
日本語が全然できないヤツがいる、ということを教えてもらった。たしかに日本人だから全員まともに日本語がしゃべれる、書けるというのはまったく別の話だ。敬語でさえまともに使えないのが現状だろう。コンビニ敬語がいいところだ。
そんなことをぼんやり考えていて、ふと思いついた。僕の両親は、両方とも教育関連の仕事についているので今まで気づかなかったが。両親は「自分が何を言っているのか」が「自分が何を言おうとしているのか」がけっこうはっきりわかっている。少なくともそういう会話をする。
多くの一般家庭ってそれが抜けてる、と気づいてゾッとした。会話にまったくしらない固有名詞がいきなり出てくるとか「ほらアレよアレ、台所のアレ買ってきて。あたしがアレって言ったらアレに決まってるじゃない」とかも、たぶんそういうことなんだろう。そういう親を持っているとしたら、親との間に翻訳機が必要だ。