ミスサイゴン:みんな大好き、トゥイ人民委員長の非モテ列伝

ミュージカル「ミス・サイゴン」好きですか。僕は好きです。中でもトゥイは最高です。あいつ本当にモテない。 ・4年間会ったこともない許嫁に恋をし続ける。 ・許嫁の家が戦争でふきとんだ情報を聞きつけ、弾丸飛び交う中、助けに向かう。戦場跡地から許嫁の…

不思議な少年

「ねえ、隣りに座ってるカレ、すごくかっこよくない?」 「ホントだ、超イケメン」 二人のOLがひそひそと話をした。 隣りに男が一人、座っている。端正な顔立ちをしている男で、上等なスーツを着ていた。町の中にある、ちょっと高級なレストラン。男は一人で…

年老いるのを望んでいる瞬間

「え、k4さんってそんな年なんだ。見た目全然変わらないよね」と言われた返事が「それが褒め言葉だとしたら、もう年寄りだということだよ」でした。相変わらず。偏屈な。老人に。なっていく。問題はない。 多くの人が、若い方が良い、と考えている。誰もが年…

夢のある夢の話

自分が実は死んでいて幽霊になっている、という夢を見た。 なんか普段通りの生活をしているんだけど、ふとした拍子に自分が幽霊であることが発覚。 僕「え、マジで僕死んでるの? キミと話せてるじゃん」 相手「いや、私は霊能力あるんで」 僕「まじかー、じ…

ある坊さんの話

「私が悟りを開いたときの話をしましょう」 その坊さんは気楽な口調で話し始めた。 坊主には托鉢という修行がある。道ばたで立って経を読んでいる坊主を見た事がある人も多いだろう。彼はその最中に悟りを開いたと言った。雪が降っていた。うっすらと積もる…

正義の偽装、悪の偽装

素直さ、というものは意外と難しい。 素直に物事を見た場合、すり込まれている土台の部分が揺るぐことがある。たとえばトイレなんかわかりやすい。動物としてみれば、どこで糞尿したっていいわけだが、それさえも刷り込みによってコントロールされている。素…

今日逃げたら明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ

という文章が見えたので、書いておこう。 僕はそれをデブと呼ぶ。 重さ。体重のことではない。腰の重さ。足回りの悪さ。動きだしの遅さのことだ。心がデブってる。うだうだいいわけを用意して動けないのは、デブだからだ。すでに準備が整いっているのなら、…

同じスタバなのに使える魔法が違う

スタバにて 僕「エスプレッソのドッピオ」 店員「フォームドドッピオでよろしいですか」 僕「…こっちのエスプレッソのドッピオ。普通の何もないヤツです(メニューを指さしながら)」 店員「エスプレッソだと、ワンショットとツーショットがありますが…」 僕…

ダイヤモンドの輝きは

ある老婆の話をしよう。 その老婆には夫がいた。もう40年も前の話だ。夫は若くして他界した。病気がちな夫だった。夫は浪費癖があり、金はいつもなかった。だというのに客がくるといつも振る舞ってしまう、宵越しの金を持たないそんな剛気な男だった。それは…

生クリーム病

生クリーム病。僕が勝手に名付けてそう呼んでいる病気である。別に僕は医者ではないので、本当にそういう病気があるかは知らないし、あったらそっちが正しいので、誤解の無いように。で、多くの人が煩っているなぁ、と僕の感じている病、生クリーム病につい…

頭の中の1000円札

散歩をしていて、ふと財布を家に忘れてきたことに気づいた。家のテーブルの上に置きっぱなし。まあ、近所の散歩だし困るわけでもないか、と思いポケットに手を突っ込むと、紙きれが手に触れた。瞬時に思い出す。そうだちょっと前にこのジャケットのポケット…

他人の夢の話ってだいたい面白くないだろ、フツー。

へんな夢を見た。僕はほとんど夢を見ない(覚えてない)ので、メモっておこう。 僕は中学生ぐらいで、幼い弟と妹がいる。妹は4歳。両親は家にいない。大学生ぐらいの女性が僕らの面倒を見ている。家政婦らしく、彼女は家族ではない。とても面倒見の良い女性…

誰が美を定義したのか?

オッドアイの猫がいた。それを見た男が話しかける。「君の瞳はきれいだね」猫はにゃあとだけ鳴いた。 犬の話をしよう。犬は人類の進歩とともに存在している最も古いペットだ。ある犬種は、美犬コンテストで入賞するために、品種改良で耳が長く作り出された。…

希少を優先する理由は、貧しさからだ

いつだったか。もうかなり昔の事だ。 多くの本を売り払った事があった。そのときに手元に残してあったのは、二度と出版される事がないであろう希少本だ。傑作と呼ばれる本は、わりとすぐに手に入る。とくに漫画なんかはそうだ。だから今、この瞬間、手元にな…

やろうと思えばできることと、やることは違う

ブログなんて毎日書けるよ。そう思ったので、実際書いてみた。書き続けるのはけっこう難しいことのようだ。このブログでどうでもいいことを書いている。しかし書き続けるのはけっこう難しい。数年前まで毎日書いていた。今はTwitterにネタを書いているだけで…

信じると信じないを同時に

血液型占いが好きな人がいる、血液型占いを信じていない人がいる。血液型占いを信じていない人は「あんなの嘘に決まってるじゃん」といって、信じている人をたたく。そんな姿をわりと見かける。占いだけじゃない。たとえば新聞やニュースなどのマスメディア…

凍った麦茶を持ってきた女の子を見て思ったこと

なにかもっと効率的なものはないのか。 ・ペットボトルをまるごと凍らせる場合 利点:飲み終わった後、ボトルを破棄できる。 問題点:とけるまで飲めない。結露する。 解決方法:半分ぐらい凍らせることはできるか? ケースに入れることで結露を防げるか? …

頭を耕して庭を創る

森博嗣を久しぶりに読んでいる。「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」という新書である。小説ではなく、抽象的な考え方について書かれた本だ。まだ読み途中だけれど。後半ぐらいに庭造りについて書かれていたので、まねをしてみること…

自費出版したがるご老人が欲しいのは、手に取れる紙か

10年ほど前の話だが、印刷業に携わっていたときの話。ある老人が会社にやってきて、自分の書いた小説を本にしたい、と言った。そのとき、自分のいた会社はオンデマンド印刷というものに力を入れており、自費出版の話もそこからの展開だったようだ。その老人…

噂話と占い師のリアリティはノンフィクションに依存している

噂が好きな人間がいる。ドコモのiPhoneがいつ出るだの、部長と受付の子がつきあっているだの、まあそういうたぐいのありがちな噂話だ。そして占い師という人間がいる。星の位置やら手相やら運命とやらを見ることができる。 彼らが話しているのは本当のところ…

ドクロのダイス

ダイスマニアのサイコロコレクションシリーズ。 友人ゆーさんからのもらい物ダイス。1の目がドクロになっており、他は骨でローマ数字を表している。ダイスの大きさは、1片1cm程度。おそらく木製。全面塗装されているので重量と感触から判断。 中華街の「武器…

支配者の素質

他人をバカにした気持ちというものがあって、テレビを見ながら画面の中のそいつらを見下している人はわりといっぱいいるだろう。なんで世の中こんなにボンクラばっかりなんだ?と。でも、結局、そんなボンクラどもを操縦できていないので、僕らも同様にボン…

パンはパンでも食べられないフライパンなーんだ?

食パンやアンパンなど、いわゆる「食べられるパン」はフランス語である。英語で食べられるパンのことはブレッドである。ではフライパンとは何語かと言えば英語であり、英語におけるパンとは調理器具の鍋のことである。よって食べられないパンとは鍋のことで…

捜し物は見つけにくいモノです。

今、僕はセリフを探している。映画のワンシーンに流れていたフレーズで、有名でもないし独特な言い回しでもないし名言でもないセリフだ。僕はたまにこういうセリフを探している。僕の中で気に入っているフレーズがあり、それは世間の知名度と必ずしも一致は…

自炊しなくなった理由

漫画本の自炊をしたことがある。自分でやったものもあるし、業者に頼んだものもある。たぶん全部で100冊程度だ。読み返したくなる日がくるだろう、と思うけれど、そんなに頻繁に読み返すわけでもないよなぁというような本とか、その気になれば買えるから本そ…

大統領とジャイロの、意思の介入

大統領 「ナプキンを取るときはどちらから取る?」 誰かが最初に右のナプキンを取ったら全員が『右』を取らざるを得ない。 - ジャイロ ネットにはじかれたボールがどちら側に落ちるか、誰にも分からない。 - ボールに意思の力は介入するか? 介入するのが「…

枠、常識、あるいは正義について

なんかどっかのスポーツ選手がシングルマザーになって、けっこういろんなところで話題になっている。正直、僕はそいつのことを知らないし、そいつ本人はどうでもいいのだが、見かける人たちの論調がなんかヘンなので、違和感を抱えていた。しかしなにがヘン…

懺悔

これから書く事は懺悔なのだろうか。懺悔をしたい、という気持ちがあるということは、僕は良い人間でありたい、と心のどこかで思っているのだろうか。死後天国にでもいくつもりなのだろうか。つまり今から書く事は懺悔ではなく、ただの独白かもしれないが、…

うどんをうった

うどんをうってみた。前から気になっていたのだ。自作うどん。素材はちょっと前に買ってあったのだが、麺を伸ばす場所がなかったので、実行にうつしていなかった。テーブルの上を片付けて、ようやく実行。100円ショップでビニールシートを買ってきて、アルコ…

二つの視点から

A 友人は自転車乗りだった。気のいいやつで友人も多く、彼がつぶやくように言うジョークが僕は好きだった。もっともそのブラックジョークのために、彼の友人たちはたまに嫌な顔を見せることもあるが。 そんな彼が事故で死んだのは数日前だった。車と接触事故…