伝統芸能のチャレンジ

日本の伝統芸能を見てきた。あとからわかったことだが演者が能の人間国宝だった。70歳ぐらいだったかな、。1時間近く舞っていたことになる。能の動きってけっこう筋肉使いそうだ。ご老人働き者だな! 大阪のほうでは文楽への援助金を打ち切るかどうかという話でもめているという話を聞いた。日本の伝統文化だし、なくなっちゃったら復興が大変だから、保護しといたほうがいいんじゃないの? とも思うが、そんな文化に金を払えるのは金持ちの発想だ。生きるのに精一杯ならそんなものは見捨てていくしかない。
そんな援助金もなければ生き残れないような古典芸能がある一方で、歌舞伎というものがあって、こちらは大人気。客層も若い女の子もいて、チケットがとれないこともある。若く才能ある演者も排出している。古典の歌舞伎もやっているが、新しい歌舞伎の形にもチャレンジしていて、親子歌舞伎体験なんて教室をやっていたりする。新規開拓していこうという気持ちが伝わってくる。
文楽と歌舞伎の、この差ってなんなのだろう?
他にも能狂言や落語、いろんな古典芸能があるはずだ。こういう京の雅なヤツが楽しむタイプじゃなくてもっと田舎っぽい阿波踊りとかもあるだろう。北海道で開花したヤンキー踊りなんかもあるはずだ(名前忘れた)。そうやって新しいものにチャレンジしていくには、資本がいる。文楽はそれができるだけの体力がすでにない、という見方もある。だけど、チャレンジしていかなかったらジリ貧で消えちゃうんじゃあないの? それとも、こういう情報って関東にいるから聞かないだけで、関西にいたらわりと聞こえてくるものなのだろうか。