クラシック音楽とワンピースの親和性

ワンピースって漫画。すげー長いけど、多くの人を惹き付けている。ワンピースは時々「なんだこの中だるみは」と思うような展開がある。コミックスで読むとまったくそう思わないのだが。週刊誌で読んでると、そう思うときがある。これって漫画の作りが、クラシック音楽的だからじゃないか? と、ふと思った。
クラシック音楽カラヤン「第九」のように1曲がとても長いものも多い。1曲の中で、徐々に盛り上がっていき、最後に山場を作る。これが1時間だ。
読み切り、というか週刊誌1話分は5分の音楽だ。だから読み切りになると、J-POPみたいな音楽になる。5分で1曲。単調で、それなりにノリの良い音楽だが、ジャンプに載せるとなると、ジャンプに受けるような音楽になってしまう。
ワンピースの中だるみは、クラシックを5分で切り取るからヘンに見えるんじゃないかな。もっともその5分の中に、うまく強弱があって、小さな引っかかりがあって、うまく読めるようになっているのだけれど。
ダヴィンチの荒木飛呂彦インタビューを読んでいてふとそんなことを思った。
すべてはリズムなのではないか。虐殺器官のように。自分たちが考える音楽とは違う形で見せている。漫画で音楽を表現している。