ブッダが死ぬときに思ったこと

もう死んでもいいかな、と思って死んだ。教えを広めたが、自分と同等に理解できる人はいなかった。きっと同等のものは現れないのだろう。そんな諦めに似た気持ちだったのだろうか。
それとも、この方法でいけばきっと、今は無理でも、数千年後数万年後には、自分と同等の存在が現れるはずだ、という希望に似た感情だろうか。
自分と同等の者はただ一人もいない、アイスマンみたいだ。ブッダが教えを広めた理由はよくわからなかった。だって悟ってしまったら、もう他の人間なんて関係がなくなる。彼はもしかして寂しかったのだろうか。