大切な物は目に見えない

以前からちょいちょい気になっていた「星の王子さま」という絵本がある。ちょいと立ち読みしようと開いて見て愕然とした。文字がめちゃくちゃ多いのだ。これ、絵本って言うの? 短編小説としてなら理解できるけど。結局立ち読みのレベルではないので、買うかどうかを迷っていた。
しばらくして、ちょっとした調べもので手持ちの青空文庫アプリを開くとサン=テグジュペリの「あのときの王子くん」という本を見つけた。サン=テグジュペリって星の王子さま以外にも書いているのかな? でも、だったらサン=テグジュペリ著作権は切れているはずだから、星の王子さまだって出回ってても良いのでは? それからちょっと調べてみて「星の王子さま」=「あのときの王子くん」であるということがわかった。
なんてことだ。読みたいと思っていた本は、すでに手元にあったのだ。
翻訳によってそれぞれ言い回しが違ったりするようだが、大まかな内容は同じだろう。
読んでみたが、これがなかなか面白い。星の王子さまなんて古典の王道もいいところで「その年になるまで読まないなんてあるの?」と言われるジャンルのものだろう。さすがに言われるだけあって面白かった。とてもよくできていた。こんなふうに、読んでいない王道古典みたいなものって、いっぱいあるんだろうな。そう考えると「ずるい」って思うわけだ。面白いものを見やがって。
本なんて安いんだから、買う買わないで迷ってないでさっさと買って読んだらいいのだ。面白いものは大量にある。もっとすばらしいものを見に行こう。

ところで星の王子さまといえば「完璧とは付け足すものがないのではなく、取り去るものがない事を言う」というようなことが書かれているって聞いたけど、書かれてないじゃん!もしかして翻訳の違いだろうか。