仕事でド素人の客に振り回された話

客先から「このデータを使え」とベトナム語のテキストが支給された。それを使って英語と併記の書類を作り、提出すると「ベトナム語のカンマの形が違う。全部見直せ」と言う。翻訳者から貰ったテキストをそのまま使ったので、違うはずがなく、翻訳者に確認してくれと言うと「私がウェブで見たベトナム語の形と違うからそっちが間違えている」と取り合わない。
突っ込みどころも満載だし、揚げ足取りしてもいいけれど、他の仕事で忙しいので「相手にしている時間がないので、他の仕事をします」と上司に断り、上司がその客の相手をした。しかも聞くとその客は大手の印刷業者らしく、従業員千人単位という話だった。まあ、そんなところの従業員だろうとピンキリいるんだろうけど。
客と上司がどういうやりとりをしたのかは知らない。
「俺のモニタで見えているのと同じ色じゃない!」と印刷物に文句をつけている人を思い出した。「シアンってこの水色の事ですか?」と聞いてきた印刷屋の営業もいた。そりゃいろんなヤツがいるだろう。自分だってとんちんかんなことを誰かに言っていることがある。
無知の素人であることは問題じゃない。無知である自覚がないところが問題だ。