「驚き」の耐久性

100人乗っても大丈夫な物置の話じゃあないよ。物置ってそもそも100人を乗せるためにあるわけじゃないだろ、とは思うけど。「驚き」というコンテンツの耐久性についてだ。
たとえば、推理小説は驚きが基礎になる。読者は「そういうことだったのか!」と驚きたい。だからネタバレを怖がる。ネタバレされると「驚き」が減るからだ。だとすると、驚きってのは耐久性がほとんどない、と考えられる。一瞬だけの爆発であり、永続的な爆発は望めない。
ゲームでも驚きを使うことがある。記憶を消してもう一度プレイしたいゲームというものは確かにある。でも、それって驚きの耐久性だ。面白さの一種ではあるけれど、それに爆発力があるのはわかるけれど、長く遊べるもの、何度やっても素晴らしいもの、見るたびに発見があるもの、ではない。