肯定と否定の使い方

今日、たまたま晩ご飯を食べていたら、隣に上司と部下と思わしき男2人組が座っており、上司と思わしき男が大声で、あれがだめだこれがだめだとダメ出しをしていた。「まあ絵に描いたようにつまらん男だな」と思ったが、部下である男はそれをちゃんとかどうかしらないが、少なくともその上司を止める事もなく聞いていたので、それはそれで「なんでこんな男が、あんな上司とふたりっきりで酒飲んでるんだ?」と思わなくもない。
前置きが長くなったが、このダメだしばかりする上司を見ていて思いついたことがある。
他人に対して「こうしたらダメ(否定)」というときと「こうしたらよい(肯定)」というときがある。この二つの使い分けはどこでするのか、だ。そこで思いついたのは、行動する人間に対してのブレーキが否定であり、行動できない人間に対してエンジンが肯定だ。
いろんなことを試して、いろんな手法をとって、いろんなことをやりたがる人間、エネルギーがあり、様々な方向にパワーを使ってしまう人間はそもそも推進力があり、進む能力がある。だからブレーキ(否定)でコントロールする。ダメだしをすることで、道を塞ぎ、一定の方向にパワーを集中するようにしむける。たいして、頭でっかちで動けず、どうしたらいいんだろうと考え込んでしまうタイプ、こちらは肯定によって、背中を押し、動かすしてやる。できる。大丈夫だ、こうしたらいいよ、そうやればそもそもパワーを持っているのだから、自然とその方向に流れて行く。
そいつの性質によって細かな点は違うが、肯定と否定は、本人の方向性だと考えている。叩いてのばすタイプがダメで、ほめてのばすタイプがよい、というのも思いついたが、根本的には上記と相反せずに取り入れられるだろう。推進力のあるタイプは叩いてのばし、ブレーキがかかりやすいヤツは、ほめる事で背中を押してやる形状。