着衣水泳について

着衣水泳に以前から興味があった。どこかのスポーツクラブとか、イベントとかでやらせてくれないかなーと思って調べてみたのだが、どこもやっていない。どうやら着衣水泳なんてやったら、プールの水を丸ごと交換しなければならないようだ。コストが膨大にかかるわけだ。プールの水はワンシーズンに1回ぐらいしか入れ替えない。なので人が大量に入ったものを、塩素で消毒してワンシーズン使う。スポーツクラブなんかの年中やってる屋内プールだと、ちょっとずつ入れ替える方式みたい。
さらにちょっと話がずれるが、イギリスは運河が多いためか、着衣水泳が義務教育の中に組み込まれている。シーズン最後に着衣水泳をやるそうだ。そのため、とは言い切れないが、イギリスと日本では溺死数が9倍ほど違う。ちょっと大きい数字だと思う。(もっとも日本で溺死、って早々ないので、母数が小さいじゃん、というのはある)
話を戻すが、着衣水泳。
珍しく、海水浴に行くことになり、そこで実験することにした。さすがに親子連れの多い場所でやるのは、ためらわれる&迷惑になる可能性があるのだが、まったく人気のないところで失敗した場合、死ぬ可能性がある。
ひと気がありそうであまりない、ちょっとひと気のある海で実験してみた。同行者にも「もし溺れた場合は助けるように」と念押しする。
ちなみに僕はほどほどに泳げる自信がある。そしてそういうヤツがよく溺れるそうだ。そんな僕が、Tシャツ、ワイシャツ、パンツ、ジーンズ、ベルト、靴下、という姿で海に飛び込んだ。靴、メガネは事前に外しておいた。着水時に外れて海に沈んでしまう可能性があるためだ。さすがになくすとイタイ。
そんなわけで、海へダーイブ!
ぼちゃーん…
海に飛び込んだ感想は「かなり重たい」だった。とくにワイシャツが腕にまとわりつく。平泳ぎだったらまだマシだが、クロールは体力が奪われる。おそらく50メートルもマトモに泳げないだろう。普段から水泳をやっていれば違うかもしれないが。
水中でワイシャツが脱げるものか実験もしてみたが、これが意外と難しい。ボタンを引きちぎる&脱いだシャツを捨てる覚悟が必要そう。ワイシャツまで事前に脱いでおくことをオススメする。ちなみに水中でジーンズを脱ぐとかは、相当時間をかけないと無理。
服を着たまま、仰向けで浮けるかを実験。これはすんなり成功。しかし、水着だって仰向けで浮くことができない、って人はわりと見かけるので、自分はできた、というだけだ。
一応、思いついたことは一通り実験し、動画に収めた。見返すとなかなか面白い。体験するとわかるものがある。辛そうで辛くないちょっと辛い着衣水泳であった。