残酷なのが普通です

鶏を締めるとか、どっかで体験できるもんなのかなぁ、と検索したら、わりといろんなところでやっていた。魚を捌くとかだと、ちょっとしたお料理教室とかになりそうだ。釣り教室とかあるのかな。釣った魚をその場で捌くとかね。
鶏を絞めるのを見て、命の大切さを学ぶ、みたいなのがあって、なんか正直、気持ち悪い。他にもかわいらしい狐の子どもの写真に「なんであなたがおかあさんの毛皮を着てるの?」ってテキストが入ったポスターとかも。動物愛護団体なんだろう。かわいさアピールが気持ち悪いってよりも、コレを見て「カワイソー」と思う態度が怖いのだ。それはつまり、自分が残酷だという認識が足らない。
そうだ。僕にとっては、そんなのは当たり前のことだ。僕は残酷だ。他の生き物をぶっ殺して皮を剥ぐとか、そういう残酷は普通のことだから、と考えている。だから食べ物を粗末にするとか、モノを大切にしない態度が、気に入らない。殺して奪ったのにその態度か。命に無礼じゃないのか。
だが、そういう考えと相反するように、害がなくても邪魔だから殺す、って考えも普通だと思っている。虫とかもそうだ。ゴキブリが部屋に出たら、確実に始末しないと安心して寝られない。あいつが僕にどんな害をもたらすかといえば、そんなでもないかもしれないが、そんな程度の理由で、命を奪っている。
こう考えられるときって、だいたい小健康だ。ちょっと弱っているので攻撃的だ。本当に健康だったら、寛大な発想ができるだろう。