漫画の長さ

最近、本を買う量が増えていて、漫画の長さについて感じることがある。僕は、既に10巻以上出ている漫画に今から手を出す、というのが非常にためらわれる。なので、既刊で10巻以下、というのが購入のハードルだ。
以前から面白そうだな、読みたいからそのうち漫画喫茶に行こう、と思っていた本が大量にあり、それをリスト化していたので、買うのも楽だ。
本を作る側の意識からしたら、人気が出て、連載が続いているのに、終わらせるというものは、とても勇気がいるだろう。売る側からしたら、もっと出せばいいのに、続ければいい、と思うだろう。読む側もまた、昔からのファンは、ついていく人も多いだろう。だが新規参入者はどうだろう?「長い」というものが、ハードルになってしまい、面白そうだけど、読む気が失せる、というのはありそうだ。僕のような老人は10巻でさえ、それが起こる。若者だったらもっと長くても入れるんだろうな、なんて思うんだ。僕がそうだったから。
でも、そんなハードルのせいで、僕はきっと楽しい本を読み逃しているんだろう。今はまだ、10巻以下の楽しい漫画が溢れているので、そっちを選んでしまっているが。