不朽の名作と普通の名作

今年に入って映画を数本見ている。映画というものからとんでもなく遠ざかった生活をしていたので、とにかく見ていない。人気の映画も話題の映画も、いっさい触れていない生活をしていた。
なので、とりあえず見たい映画のリストを作ってみたが、さっぱり思い出せない。映画のCMを見たときは「あー、なんかすげぇな。見てみたいな」と思うのだが、結局見ないで忘れられてしまい、後から思い出すのが難しい。
リストに出てくるのは、興行成績のよかったやつばかりで、大手ハリウッド、という感じの映画ばかりだった。
そんなハリウッド映画の超大作ばかりを数本見ていて思ったのだが、よくできてる。すげーよくできてる。構成もキャラクタ配置も映像もばっちりだ。最後はほろりときて「よかったねー!おもしろかったねー!」で終わる。でも「普通の名作」だな、と感じるのだ。
よくできてる映画と、すげぇ映画って別じゃない?
そんなことを考えた。
そりゃあ泣くわ!みたいな作り方をしていて。すげぇいい音楽をバックに人死んだら、そりゃあ泣くわ!って。泣くけど、数ヶ月したら、さっぱり忘れてる気がする。
もしかしたら、黒澤映画とかチャップリンなんかを見たほうがいいのかもしれない。リストにいれておこう。