特殊能力:太らない

体脂肪のお話。
僕は体脂肪をためることができない体質だ。なので太らない。太れない、と書くべきか。太れないだと状態異常っぽいな、まあどっちかといえば、状態異常だろう。運動してもほとんど筋肉にもならない。
その体質で、わりと多くトクすることがある。服のサイズも変化しないし、ダイエットしたことがない。女性から見たら生唾ゴクリモノの能力だが、この能力は、わりといると思う。少なくとも僕の他に一人、同じ能力者を知っている。趣味が盆栽ってヤツよりは多いはずだ。僕の経験上は、だが。
この能力、恩恵も受けるのだが、病気になると冗談ではなく死にそうだ。たとえば食あたりなんかで、栄養をとることができない場合、身体に蓄えがない。まるで貧困のように、資産はすぐに底をついてしまう。体重は軽い方が良い、なんてのは、金持ちの道楽なのだ、と僕が考えているのは、こういう体質だからかもしれない。太る、とは身体に「身体の資本」をためている、と考える。問題は、ためすぎて弊害を起こしている点だろう。僕の能力は、飽食の時代だから、まるで役に立っているように見えているだけだ。動物的生物的に見たらマイナスであろう。
少なくともさぁ…インフルエンザでロクに食えない。炭水化物とスポーツドリンクとコーラが栄養源だが、ヤバイんじゃないのかぁ? この状況…。腹が減るだけ、マシか。