無線LANの共有、という思想

ある日、男の家に、オッサンがたずねてきた。どうやら近所に住んでいるらしい。オッサンは言った。「オマエのところ、無線LANあるよな。息子のDSを無線でつなぎたいから、オマエのところの無線LANを開放しろ」
ずいぶん唐突な言い草である。男が断るとオッサンは怒り出した。
「うちにはないんだから」「ケチケチするな」「同期ボタンを押すだけだろ」
結局、警察を呼んでいざこざが収まった。世の中、ずうずうしい迷惑なヤツがいるもんだ。無知って怖いね。
モトネタ:http://anond.hatelabo.jp/20100731061100

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…というような話である。たぶん、僕の友人知人あたりのいわゆる「デジタル人」なら上記の話をみて、男に同意できるのではないだろうか。
さて、次に僕はソフトバンクfonという話を見かけた。

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fonという思想は、無線LANの共有である。SBから無料で無線LANのハードウェアが配られ、同じSBの人は、自由に他人のfonを使うことができる。なのであなたも無線LANを設置して、他に使ってもらいましょう。
fonのホーム:http://www.fon.ne.jp/sb/about/index.html

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要約するとこんな内容だ。
さて、この「fonがデフォルトだと思っている人」がいたとしたら、さきほどのオッサンの行動は、なにかおかしな点があるだろうか? 今はユーザ数が少なくても、今後増えていったらどうだろう?
どちらが正しいのか、と言われたら「正しさとはナニ?」という問いになってしまうだろうけど。