「記憶が無い」の認識差

酒を飲んで記憶をなくしちゃう人、ってのがいて、そういう人と話すと、記憶が無い状態が怖い、とよく言う。観察していると、記憶がなくしている時間も、極自然に振舞っているのだが…。つまりあとから認識できない、という状態なのだろう。
ところが酒を飲まない僕にも、この状態というものはある。しかもわりと頻繁に。
たとえば、寝起きでよくわからないが、気づくと起きるべき時間を過ぎている。目覚まし時計が何度か鳴っており、それを何度も止めている形跡がある。
たとえば、ふと駅に到着するあたりで「あれ?家の鍵かけたっけ?」と思うがさっぱり記憶はなく、帰ってみると鍵がかかっている。
この場合のことを、僕は「オートモード」と読んでいる。自動操縦で僕の意識はまったく違うことを考えている。そして記憶さえも残っていない。
記憶がない時間を怖い、とはあまり思わない。オートモードか、と思うぐらい。なんでだろ? しょっちゅうだからか? …あれ、もしかして僕だけ? みんな、そんなに記憶あるの?(僕だけでも全然問題はないけど)