支配を支配する

幸せにしますとか幸せにしてください、という単語に違和感がある。あると僕は考えている。
「幸せ」とは「してもらう」ものではない。自らの手で成すものだ。ところが不平不満が言いたいがために、自らを従属性とする。彼らは望んで従属するのだ。「幸せにしてください」という単語がそれだ。
「よくなるといいな」と「よくしたいな」の違いもまた、従属と支配の関連性で説明できるだろう。「子と親」「部下と上司」「学生と教師」「民と王」「人と神」「言葉を受ける側と発する側」などもそうだ。
支配に支配されるのではなく、支配を支配したい。

                • -

「弱者だから不平を言うのではない。不満をこぼしたいからこそ弱者の立場に身を置くのだ。彼らは望んで『弱者』になるのだよ。支配者は与えるだけでよい。支配されるという特権をだ!」   ランスロットタルタロス