文化は衰退してもいい

もっと言うのならば、死んでもいい。
文化を守ろう、という動きがある。たとえばトキなんかがそうだ。トキは生き物だろ、と考えるかもしれないが、それは少し違う。他のイキモノだったら、日本はこんなに支援していない。トキだから支援されている、これは文化だと僕は分類する。
他にもいろんな文化保護がある。守らないと死んでしまう、衰退していく文化だ。
僕はそれを見ていて、なんだかへんな気持ちになる。もういなくなっちゃえばいいじゃないか。特に、芸能についてはそういう思考になる。わざわざ破壊するなよ、とは思うけど(たとえば宗教上の石像なんかを、宗教戦争や宗教上の主張のために破壊するとか)誰も見ないなら、もう芸能として成り立たなくてもいいんじゃないの?
他を取り込んで、違う形状になっていく。生まれ変わって、どこかが残り、どこからか取り入れ、新しくなって生きていく。それが文化の形状だ。生きているとはそういうことだ。成長する、ってそういうものだ。
保護しなきゃ死ぬのは、もう自然だと思う。
でも、自然に逆らうのも、人間らしい、かな。気分良く消えていけるように、とは思う。