チンコでかい症候群

いきなりシモネタなタイトルですけど。別に、チンコがでかくなっちゃうとか、病気の話じゃあないです。宗教のような、あるいは社会現象のような、そういう幻想、と言ってもいいかもしれない。
チンコでかい症候群。多くの男性…とくに思春期の第二成長期に起こりがちなのだが、これがおかしなことに、大人になっても起こっている場合がある。「チンコでかいほうがいい」という幻想だ。ネタで世界でいろんなチンコの大きさ比較が出ているときがある。日本人の平均は13cmだ、なんて話も聞く。アメリカはこんなにビッグマグナムだぜ!みたいなネタも見る。
それがネタならまだわかる。笑いの話だ。でもそうじゃない。本気にしているヤツがいて、チンコがでかいほうが優れている、と信じている。それをまるで宗教のように、盲信しているのだ。
この盲信は、女性から見れば「なんじゃそりゃ」という話になるだろう。そんなもん、ほどほどにあれば、別にいい。そもそも、挿入している時間なんて、セックス時間全体の30%以下なのだ(%における統計ソースはないので適当)それ以外なんて、勃起している必要さえないだろう。
「ピストンが激しいほうが、女は感じる」とAVを見ていると思える。現代社会には、AVしかエロの教科書がなくなってしまった。だから、スローセックスのすすめ、なんて本が出てきて売れる。本来は、やりたいように、やりたいことを話し合って、やればいいだけだったのに。
教科書があることは、悪いことではない。共通意識、共通知識を植え付けるのには、もってこいだ。だが、それが教科書先行になってしまった。教科書ありきになってしまっている。話し合いが失われ、そうすれば正しいのだろう、そっちのほうが優れている、と盲信している。
チンコでかい症候群はそういう、思い込みだ。でかいほうがいい、という思い込み。おっぱいについてもそうだ。でかいほうがいい、小さいほうがいい、すべて思い込みだ。そんなことはない、異性に話を聞くと、こっちのほうがいい、と言う。それは、そいつがそうだというだけだ。全員が特殊性を持っているので、一般化はできない。
多くの人が「普通」とか「常識」というものにとらわれている。そういう不自由な支配を好むのは動物的で、悪いことではない。安心とは、そういう不自由さのことを指すものだ。鰯が固まって泳いでいるのと同じ意識だ。
ちんこがでかいほうが優れているわけではないし、挿入時間が長いほうが優れているわけではない。
っていうか、チンコがでかいって話で、なにこの長文。
僕は便座に座ったときに、便器につくときがあるので、あんまりでかいマグナムも考え物だと思います。あと、あんまり遅いのも「まだかよ、あたしのじゃ気持ちよくねぇってのか?」と女性も疲れちゃうし、あとでひりひりするので、ほどほどがいいと思いますよ。ほどほどよりオーバーしているのも、評価はマイナスな場合があるんじゃないの? そういうの、ちゃんと話し合ったらいいんじゃない?