「せい」と「おかげ」の差

「XXXのせいで、結果こうなった」というのと「XXXのおかげで、結果こうなった」というのを見かける。「せい」と「おかげ」の違いだ。両方とも、XXXという影響があって、なんらかの変化が起こった、ということなのだろう。だとしたら、「せい」と「おかげ」はどうやって使い分けられているのだろうか?
そう考えると、「せい」は結果が悪かった場合、「おかげ」は結果が良かった場合に使われるように思う。つまり結果論だ。物事のせい、誰かのせい、自分のせいで、なんらかの望んだ結果ではなかった。物事のおかげ、誰かのおかげ、自分のおかげで、なんらかの望んだ結果であった。
それを踏まえて、「せい」と「おかげ」を使いこなせるようになりたい。なんらかの物事があり、望んだ結果ではなかったとしたら、次にそうならないように行動するしかない。「せい」を使い、原因究明をして、それで次にそうならないようにするにはどうしたらいいのか、それを考えるために使う言葉だ。誰かを攻めるために使う言葉ではない。
同じように「おかげ」は感謝の言葉だ。なんらかの物事があり、望んだ結果であったとしたら、次もそうしたい。「おかげ」になった何かに恩返ししたい。そういうことを考えるために使う言葉だ。
「せい」と「おかげ」は、なんらかの影響があったときの言葉だ。使い分けて、その言葉を自分の味方につけらえるといい。「おかげ」のほうが増えるといいなぁ、とは思うのだけれどね。