忘れさせる能力

熱中させる、と言い換えてもいい。時間を。現在地を。自分のおかれている状況を。お腹が空いているのも。忙しくても見てしまうもの。自分の身体を削られているのに、見てしまうもの。
マンガには、それが在る。ゲームには、それが在る。僕の書く文章には、それが無い。
作り出せるものなのだろうか? ある人は、それは作り出せる、と言った。僕にできるとは言われたわけではないが。つまりそれは技術である、ということだ。継承できるものなのだろう。そういう予測を立てている。しかし僕が継承できるかどうかは別だ。
熱中させるものを作り出せる人間はすばらしい。いろんなものにあるだろう。漫画にもゲームにも、映画にも音楽にも。いろんなものに、ソレが在る。自分はそういうものを持っているだろうか? 自分はそういうものを作ることができるだろうか?