スキル(技術)として存在するもの

才能とは別に、技術というものがある。技術はあとから習得することができる。訓練だったり、教育だったり、観察によって成される。
たとえばトイレを我慢するのは、スキルだ。子供は我慢ができない。気づいたら漏らしている。ところが教育によって、あとから付け足される。難しいことではない。普通に生活するためにそういうスキルを大量に身につけ、無意識に動いている。多くのプログラムで動くパソコンのようなものだと考えればいい。そんな小さなプログラムは、普段誰も気にしてはいないのだ。
このようにスキル(技術)として、ゲップを静かにするとか、音が出ないようにおならをするとか、わさびで鼻がツーンとしないとか、実際に在る。ただ、体得するタイプなので、情報によっての習得は難しい。どうやってそれをやるのか、といわれると、こんなふうにやる、と説明するが、それでできるようになった人を見たことはない。
そういうものがあるのだ、と知るだけでも、だいぶ違うかもしれない、と僕は考えている。