視野の広い人

時々、視野の広い人を見ることがある。あの人は遠くまで見えているのだろうな、と感じる。それは、距離的なものだけではなく、時間的に遠くだったりすることもある。見通しの良い人、遠くを見ている人だ。そのうちの一人に、立川談志さんを思い浮かべる。
立川談志さんみたいに「見えている」生き方をしたい、とも思うけど、あそこまで見えていると、たぶん常人だと即死しちゃうんだろうな、とも思う。見えているって表現がわかりづらいかもしれないが、そんな印象。たぶん彼から言わせれば「見るも見ねぇも、お前の目、閉じてるじゃん」ってことなのかもしれない。会ったことがあるわけでもないので、全部想像ですが。
僕ら盲人は、目を閉じていることを自覚し、見ようとするところから始めるしかない。