テルマエ・ロマエがすごいのは…

テルマエ・ロマエという漫画がすごい。これは風呂の漫画である。ローマ時代の風呂職人が、日本の風呂にタイムスリップする、という漫画。なにがすごいのか、といろんなところで書かれているだろうが、僕も書くことにする。
この漫画のすごいところは「プロは何を見ているのか」である。
漫画の中で、2000年前の風呂職人は、日本の風呂を見て愕然とする。着想、発想、すべてにおいて優れている未来の日本の風呂を見て、プライドをずたずたにされる。2000年の重さがそこにある。
しかし主人公は諦めることなく、自分の持てる知識でそれを取り入れていくのだ。そこがすごい。プロは何を見ているのか。何を学ぶのか。
自分が2000年後の未来に飛ばされたとして、僕はその世界から何か知識や知性、着想、発想を持って帰ることができるだろうか? 何もわからず、すごいすごいと叫んで終わってしまうのではないか。社会人は、みんなその道のプロだ。2000年後、その業界はどうなっているだろう?