「詳しいこと」と「好きなこと」に関連性はない

「なんとなくいいなー」という理由だけで画集を買って、眺めていた絵師さんがいて、そういうのが、何人かいて、何冊か画集本がある。絵を見れば「ああ、その作品知ってる、画集持ってるもん」って思うんだけど、絵を見ないと、さっぱりわからない。絵師さん自体の名前を覚えていないからだ。
そんな感じで、たまーに名前と絵が分断されて聞こえてくることがある。
韮澤靖という人物がいる。友人の一人が「韮澤さんが個展をやってるんですよー、すげぇっすよ。仮面ライダーのデザインやった人なんっすけど」と教えてくれたが、僕としては「ほへー、最近の仮面ライダーってそうなんだー」ぐらいな印象だった。
だったのだが…調べてみたら、僕はその人の画集を持っていて、しかも、その画集、絶版本になっている。「カメレオン」(2000年発行の絶版本)最近、追ってなかったから知らなかったが、そんなに有名な人になってたのか!というカンジ。結構好きな絵師さんでも名前を知らないなんてザラだ。安倍吉俊さんも「へぇー、有名人なんだ?しらないけどー」とか思っていたら、灰羽連盟の画集持ってたことがあるし、山下達郎さんも「ユーメーだけど好きな曲とかあるのかよ」と思っていたら「蒼茫」の大ファンだったとかある。
つまり作品だけが残り、作者名が抜け落ちている。そういう現象。