写真なんて撮ってどうするんだ?

最近、写真を撮るのが面白い。あれはよくわからない魅力がある。僕はカメラがあまり好きではなかった。子供の頃はごたぶんに漏れず写真に写らないように意識していたし、社会人になってからも、カメラで撮らずに目で見ればいいのに、と思っていた。
僕は見た目がオタクなので、カメラを持つとなんらかの悪意ある目で見られる、という被害妄想だったわけだ。今はその問題は、小さくなっている。たぶん鈍感になったのだろう。
写真を撮るようになって、デジカメをわりと頻繁に持ち歩く。デジカメは何千枚も撮れる。もっとも誰にも見せるわけじゃない。単純に自分で撮って、面白いな、と思うだけだ。意味はない。意味がなくてもいい。誰かに発表するためじゃあなく、自分が面白いな、と思えることをやりたい。
「写真なんて撮ってどうするんだ?」
「答えは秘密だ。キミなんて生きててどうするんだい?」