『このマンガがすごい!2010』がゴタついているのは、視点の違い

このマンガがすごい!2010』が賛否両論っぽいですね。実際読んでない僕なので、他人様の情報ですが。いろんなところからこの本について意見を見ますが、どれも自分の視点からの意見を発している。当たり前だけど、そこが違うから、今回の本がヘンに見えるのだと思う。
読む側じゃなくて、作る側の視点で見てみたらどうだろうか。この本は、誰をターゲットにしているのだろう? いったい、誰に向けてメッセージを発しているのか。それは普段から漫画を読む子供だろうか? それとも普段から漫画を読まない大人だろうか? それとも昔は読んでいたけど、最近は読んでいない大人だろうか? それには自分が該当するだろうか?
それを考えると去年まで自分たちのほうを向いていた本だけど、今年は自分たちのほうを向いていない。「なんだこの本。去年のほうがよかったぜ」と思う人が多い理由はそうなんじゃないかな。
だから自分たちとは違うエリア、たとえば漫画をあんまり読まないから、たまには読んでみるか、みたいな人たち、どれを読んでいいのかわかんないよ!という人たちには、指針になるような本なのかもしれない。今回の本は、そういう人たちをターゲットにしたのかもしれない。
自分たちがターゲットから外れて、さびしい気持ちはわからなくはないが…そうやって多くの人が、楽しい本を手に取る機会が増えたということで。