エコ棺は紙製です!

近所を歩いていて、ふと葬儀屋の前を通りがかったときに、奇妙なバナーを見かけた。
 −新商品「エコ棺」入荷しました!−
…エコ商売って流行ってるなぁ、とは思ったが、まさか、棺までエコの時代か。遺体焼くのやめたら? という気もしたが、まあいい。エコ棺ねぇ。まさかリターナブルじゃあないだろうな…などと思いながら、さっそく家に帰って調べてみると、どうやら紙製(ダンボールの強化版)らしい。
ダンボールは、ここ数年でも技術が進んで強度が高く、重量が軽くなっているし、ついに遺体を入れられるほどになったのかぁ。などと感心しているところで、葬儀屋さんの話を聞けた。
エコ棺って、持つと心もとないらしい。とくに夏場や遺体安置時間によって、ぐにゃっとまがる感覚があるそうだ。夏場はドライアイスを大量に消費するせいで、湿気るらしい。落としましたごめんなさい、じゃあすまないでしょうからねぇ…。
大丈夫に作ってあるとはいえ、普段から木の頑丈なヤツを使っている人たちからしたら、心もとないかもしれない。あと、遺体を燃やす人から見ると、火のまわりが早すぎて調整が難しいんだそうだ。
まあ、安いらしいし、焼いちゃうだけなのにイイ木使ってんなぁ、ってカンジだったから、これからはそっちになっていくのかも。ダンボールの家とかそのうちできないのかな。