バカには見えない服を着よう

裸の王様の話に、バカには見えない服が出てくる。そんな服の話だ。
ところで、突然だが、光を放つ絵画の話をご存知だろうか? 優れた絵画は、存在そのものが光を発するように感じることがある。そんな絵画がある。僕はダリの絵を見たときにそれを実感したんだが…そういう絵を見たことがあるか? 
さて、この絵。優れた絵の放つ輝きは、バカには見えない服なのだろうか? 物理的な話はどこにもない。ただの絵だ。あなたの行動にさえ影響を及ぼす優れた小説を読んだことはあるか? それはただの文字列だ。
だが、確実に影響している。それは宗教の神のように。
バカには見えない服があるそうだ。その美しさが、誰かの眼には映らないかもしれない。美しいものは、自分の瞳にしか写らない。バカに見えない服を着こなそう。自分にだけ見える美しいものでいい。
光り輝く道を見つけるとはそういうことだ。