トリックオアトリートのカラーマネージメント

カラーマネージメントというものがある。一般に言われるカメラやプリンタにおけるカラーマネージメントよりも、広義の意味でのカラーマネージメントの話。
たとえば、ディズニーを見るとわかりやすいと思うのだが、○を縦線で分け、片方を赤に、もう片方を黒に塗りつぶすと、ミッキーになり、片方を水色、もう片方を白に塗り分けるとドナルドになる。このようにディズニーはカラーマネージメントがおそろしく作りこまれている。どのような形状になっても、その色だけで「ミッキーだ!」とわかる設計がされているのだ。
ディズニーほどではないにしても、コカコーラの仕掛けたクリスマスのカラーマネージメントがかなり強力だ。サンタクロースが赤い服をきた白いヒゲの男、というのは、コカコーラが仕掛けたカラーマネージメント。自社ロゴに色を合わせたのだ。世の中のサンタクロースは、ほとんどこのカラーになってしまった。それによって、緑、赤、白が、クリスマスカラーになっている。
どこかのブランドが仕掛けたわけではないのに、ハロウィンにもこのカラーマネージメントが溶け込んでいる。橙、紫、黒。これを基調にしたデザインがハロウィンのカラーマネージメントだ。クリスマスとかぶらないように誰かが考えたのかもしれないが。
これにより、色合いだけで、クリスマスやハロウィンを区別することが出来るようになった。恋人たちが金を落とすわけでもないのに、ハロウィンはなかなか定着してきたイベントだと思う。そういうふうに一発で見分けられるものが定着していく。イベントとしてハロウィンが使いやすいのは、そういう側面もあるのだろう。