植物の有様

家に桜の盆栽があって、去年の秋に植え替えた。そんな弱っている状態なので、無理させたくない状態なのに、夏の台風で鉢が割れ、二度目の植え替え。植え替えるという行為は、植物にとってかなりの負担だ。そんなにしょっちゅうやるものではない。実際、今年の夏、桜の生長は小さかった。普段だったら「そんなに伸びなくてもいいのに」というぐらい伸びるし、選定するのに悩むほどなのに、だ。
落葉してきて、そろそろ葉が散る。冬になる。来年も咲いてくれるといいな。
ところで、植物には老いを感じない。常に成長しているように思う。巨木や老木といわれる木はあるが、あれは成長しすぎて、自重に耐えられず、崩壊する。そのあと、どうなるのだろう? 折れたら、また新しい芽が出たりするのだろうか。
また、植物は全能細胞(だったかな?用語が不明)があり、どこで切断されても、ちゃんと再生する。枝を切断して土に刺しておくと、根が出てきて一本の木になるのだ。なんだか力強いというか、まあ正直怖い。
人間が衰退し、他の生命が多くなった場合、明らかに増えるのは緑の量だろう。朽ちたマンションを覆うように、緑が侵食するなんて容易に想像できる。