罵倒でストレスが発散できるヤツと、できないヤツ

電車が止まっていて、駅員に怒鳴りつけているオッサンがいた。スーツを着ていて、傷もないカバンを抱えている。会社員だろう。それなりの立場がありそうなヤツだが、あんなのが上司になることがあるのだなぁ、あんなので上司になれるのだろうなぁ、と考えると薄ら寒い気もする。
あのオッサンは駅員を怒鳴りつけて問題が解決すると考えているのだろうか?
と、ここまで考えて違う可能性に気づいた。あのオッサンは、別に問題が解決したいのではなく、ただ怒鳴ってストレスを発散しているのではないだろうか? そしてその発散したストレスが、増幅して周囲の他者へ移している。水が低きに流れるように。
オッサンは、自分の存在が、周囲を不幸にしていることに気づいているのだろうか。それとも自分こそは正しい、と信じているのだろうか。