在るだけで善い人

僕の世界というものは、僕が中心なので、他人というものがわりと振り回せれるデザインになっている。そういう意味において、他人に対して自分がどう在りたいのか、というものがわりと希薄なのだが、そういう面について、まったく希望がないわけではない。多くの人が、自分がどう在りたいのかを考えているだろう。
そこで、僕も、どう在りたいのかを考えてみた。
この人と話したい。この人の話をもっと聞きたい。そういう人になりたい、と思っている。いつか居るだけで、在るだけで、他人にとって良い影響のある人間になるのが目標だ。在るだけで善い人。瞳を閉じればあなたがまぶたの裏にいることで。そういう人。
…でも、そういう人って、たいてい意見が重くなりすぎるんだよね。一個人の意見を超えてしまう。キリストはそうだった。彼は善くあろうとした、周囲にもそうだったはずなのに、権力者から疎まれた。一個人の意見が大きくなりすぎたためだ。でも、あんなに巨大にはならなくても、小さくとも、在るだけで善い人に在りたいね。