美しい作品に、目が眩んでしまう

たぶん今、そういう心境だからだろうけれど。
すごい作品を見ると、思わず閉じてしまう。本だったらページを。webだったらモニタから。目をそらしてしまう。
優れた作品には、吸い寄せられる感覚がある。
「続きを読まずにはいられない」そういう小説はたしかにある。
だが、そこが怖い。多くの人は、そのスピードに乗って、本の世界へぐいぐいと引き込まれていくのだろう。それぐらいすばらしい作品なのだ。すばらしい作品とは、そういう能力があるものなのだ。
それなのに、そのスピードが怖い。なんの疑問も無く、身をゆだねて楽しめばいいのに。美しい作品に、目が眩んでしまう。そういうまぶしい作品をちゃんと見て、学び、そこからさらに自分を上乗せしていければいいのに。