慣れた道具と最適化された道具

印刷物やweb作成を依頼されたのに、Office製品でそれを作ってくれ、といわれることがたまにある。もし修正するときに、自分たちでできるから、という理由が多いようだ。僕は注意はする。「こういう問題が起きますよ」たいていは聞き入れられない。客が望んでいるものを作るのがこちらの仕事なので、僕は注意だけで、望まれたものをOffice製品で作る。おそらく「客の客」はまったく満足しないだろう、とわかっていても、僕の客ではない。結果、先細りになってしまう。よくないループ状態だ。しかし解決方法がよくわからない。客は僕の作るOffice書類に満足している。客の客は満足しませんよ、と注意もしている。
たぶんこういうものは、往々にしてあるのだろうな、と想像する。
農家で多少不恰好な無農薬野菜を作るより、薬品をたっぷり使ったっていいから、まっすぐで整っているキュウリが売れる。逆に無農薬をうたっているのに、きっちりキレイなキュウリは売れなかったりする。
中間がいなかったら、最適化された道具が使えるのだろうか。それとも、それでも使い慣れた道具を使うのだろうか。