手拍子を打つ才能がない

たまーにものすげーちっぽけな才能の話をしますが、またそういう才能の話。僕は手拍子を打つ才能がない。たぶんこれ、打てる人からしたら「意味がわからない」ってなるんでしょう。健康な脚あるのに歩けないのかよ、みたいな。なんだろうなぁ。うまく説明できるかわからないけど。
手拍子を打っていると、ぼんやりと違うことを考え出してしまい、ふと気づくと他人と手拍子がズレているんです。つまり、手拍子をうっている最中、手拍子に集中していないと、ズレてしまう。ミュージシャンが歌っているのを見ていても、ずれてくる。歌詞を頭の中で反芻していてもずれてくる。
人にはこういうちっぽけな数々の才能があり、そういう星の数ほどある才能の中からなんらかの構築がなされ、やがて何かに至るのだろう。
他人の目に付く才能は、華やかな才能だ。
エスカレータに、さっ、と乗れる才能とか、都市部だとかなり必要になる。訓練でなんとかなる場合もあるが、才能がないと、かなりつらい。僕の手拍子のように「それぐらいイイジャン」みたいに放置されている場合もあるし。