有名人が飛行機に乗ったときの話

ある有名人が飛行機に乗った。
キャビンアテンダントの全員がその有名人のファンだった。その有名人は気取った様子もなくエコノミーの席にいた。態度も謙虚であり、キャビンアテンダントの好感はさらにあがった。
一人のキャビンアテンダントが、その有名人にこっそりシャンパンを差し入れた。
すると有名人は言った。
「私はエコノミーの代金を払い、エコノミーのサービスを受ける。それが当然の代価だ。それがあなたがたのサービスの価値だ。シャンパンは要らない。あなたは自分の価値を落とすべきではない」
キャビンアテンダントシャンパンを下げ、有名人のことをさらに好きになった。
…ちなみにその有名人は、アルコールが飲めなかっただけだ。
そんな作り話。