デオドラントボキャブラリ

どこで聞いたのか忘れたけど、日本語特有の能力で『デオドラントボキャブラリ』というものがある。能力は『現象を言葉にするときに、キレイな印象にする』というもの。
たとえば「万引き」 それってただの窃盗じゃん。
たとえば「みだらな行為」 セックスだろ。
たとえば「出会い系でのうんぬん」 売春だろ。
たとえば「旨味調味料」 化学調味料のことですね。
他にもいろいろな「言い回し」や「表現方法」の違いで、カッコイイ感じ、優しい感じ、オブラートに包んだような、そんな雰囲気にできる。日本はそれが顕著で、外人から見ると「なんであんなわかりづらい言葉を使うんだ?」と思うらしい。たぶん社会が流行語というものを、大量生産して消費する形状をしているからだろう。