子供は他人です

自分に子供ができても、それは他人だと考えている。
好きな相手とセックスをするときに「相手と溶け合いたい」と思うことがある。そんなことは幻想だ。と思うかもしれないが、それは幻想ではない。実際、溶け合い、まざりあい、一つになることができる。
それが子供だ。
子供は、自分と相手が混ざり合った結果だ。合成物だ。しかしそれは、もはや他人である。自分ではない。自分を素材にしているかもしれないが、自分の意思は関係がない。自分もまた両親の合成物である。そして両親のどちらとも関係がない、自分の意思で動く者である。
僕が野垂れ死にしても、両親には関係が無い。両親が野垂れ死にしてもまた、僕には関係が無い。生命とはそういう形状をしている。ただ人間の道徳や現在社会倫理というものが、それを許していない、というだけだ。

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