ハリーポッター死の秘宝

いまさら、ハリーポッター死の秘宝の話。ハリーポッターってさぁ…なんつーか。すげー、後ろ向きなヤツだ、と思ったのって僕だけなの?
ネタバレ含みます。
結局、ハリーって男の子は、生まれてから延々ヴォルデモードのしがらみに縛られて、ぜんぜん成長してる気がしないんですけど。7巻の前半のロンとの喧嘩とかさぁ。なに、それ。17歳ってそんなバカだったっけ? お前7年もロンとともに戦ってきて、それなの? 生死をともに戦ってきた友人だろ。もうハーマイオニーも含めてケツを貸しあう仲じゃねぇのか。あ、ごほんごほん、不適切な表現でしたけど。
正直ね、6巻の終わりにダンブルドアが死んだときに思ったよ。ああ、ハリーはようやくダンブルドアの庇護から離れ、つらくても自分の足で歩いていくんだな、ってさ。でも違うんでやんの。結局ダンブルドアの言いなりジャン。ダンブルドア最高、って話じゃん。ダンブルドアが間違えていたことなんて一度もないんじゃん。あの人、全部予測済みだったんじゃん。
なんかなー。ハリー自身がダンブルドアを超えてない、結局庇護されたままだった。ってのが、ちょっと残念です。そりゃ「自分が死ぬ」って決断したのは、ハリーですけど。でも、それ、ダンブルドア予想済みだったし。
ハリーがダンブルドアを超えてるところって、あったか? ハリーがスネイプを超えてるところってあったか? なんだろーなぁ。ハリーって結局、自分の足で歩みだしたんだろうか。最初の3巻って、やっぱりよくできてたなぁ、とは思うけど、最後の最後まで、成長のないやつだな、というのがハリーの印象。そりゃ童貞騎士のプリンスも怒るわ。
すべての物語は、人間の成長が重要なんじゃないのか。
SFもファンタジーもホラーも、すべて「人間」が問題なのだ。