SFの作家さん

SFってジャンルがある。science fiction(サイエンス・フィクション)のことで、大体、超未来か近未来の話。多くの場合、科学がやたらと発達してる世界の話だ。映画だったり漫画だったり小説だったりして、とりあえずそういう世界観なんだぜ、って話。
で、SF作家ってのがいる。SFの小説書いてる人たちだ。彼らはそのSFの時代に、小説がどういう形になるか、想像ついてるんだろうか? SFをちらっと見ると、その登場人物たちってのは、もう小説なんて、誰も読んでない。やたらと立体テレビ見てたり、ゲームしてたりさぁ。もしくは超スゲー乗り物乗り回してたり。それってどうなの? つまり『SF作家は未来に存在できない』ってことを、本人は自覚してるということか? SFの中で、セックスや酒やコーヒーを嗜むとか、ハイスピードマシンをかっ飛ばすとかスーパードラッグでラリってる、なんて娯楽は生き残るのに、陶芸とか絵画とか小説とか音楽は、生き残れないのか?
技術が進みサービスが充実し、誰もが同じように利用できるようになったとき、芸術はどう育つだろう?
小説の本当の強さは、一個の生脳が物語を作り出す「コストの安さ」だ、と考えている。
逆に言うと、現代社会でもっともネックになっている(コストがかかっている)のは、「流通」だ。物体が移動するというエネルギーに、一番コストがかかる。だとしたら、未来、流通の問題がなくなったSFの世界である娯楽は、明らかに『誰もが小説を書く世界』じゃないの? つまり、携帯小説や、ブログがかなり近い。
…と、思うんだけどなぁ。いや、自信はない。SFあんまり読まないので。