本質を端的にわかりやすく言えない病

本質を端的に、わかりやすく言えない。それはオタの特性であり、もっとも有能な知性と、もっとも無能な気遣いの部分だ、と僕は思う。本当に賢いなら、本質を端的に、わかりやすく言う。相手に伝わることが言葉の存在意義だからである。
オタクは自己内部に掘り進めるばかりで、周囲に対しての説得力が弱い(へたくそ)のだ。それなのに、やさしいが故に、他人に説明してしまう。詳しく言えばわかってもらえる、出来る限りの手を尽くした、と思ってしまう、間違った優しさ故だろう。
本質を端的にわかりやすく言えない病には、いくつかの原因があるが、そのうちのひとつが、データベース問題である。これはデータのみが集まっており、ベース化されていないことに問題である。オタは恐ろしく大量のデータを保有しているが、それが他者に伝えるための保存形式になっていない。それが作成されていないから、どの情報がどこにあり、そのデータをソートすることができていないでいる。
ほらね、僕の文章とか、実にわかりづらい。
ようは、話がへたくそだ。もっと上手にしゃべれ。論文を書くように、整理しろ。データベースのように美しく引き出し、ソートしろ。整理ができないものは、その程度の文章しか書けない。どこをひっぱり、どこでため、どこで落とすのか、それを緩急を作り出せ。他人の粗が探せるのだから、自分の粗捜しだってできるはずだ。