作業者の才能、指示者の才能

実作業をしていると思うのだが、僕が二人いればすむ仕事なのに、部下が五人必要なときがある。なんでこんなに無駄なんだ? と思うが、これって実は、すでに実作業の能力を超えている部分なのだな、と、最近気づいた。
実作業で能力が高い人間ほど陥る気がするが、たいていの作業って「自分でやったほうが早い」のです。でも、それ、自分が二人いないといけないほどの作業量だった場合、二倍働くか、部下を五人持つしかない。
自分が指示を出す人間になり、部下に作業をやらせるということは、つまりそういう能力だ。作業能力とは別の能力が必要。指示を出すのが得意な人もいるかもしれないが、僕みたいな実作業者人間には、すごいストレスだし、自分が作業すれば早いのに、まるでラジコンみたいに他人に指示して作業しなくちゃならない。僕が作るのは作業書類ばかりで、実際の作業もできず、やきもきしながら指示書を作る。
でも、それが必要なんだよ。
指示者は作業なんて、やっている場合じゃない。仕事のおいしい部分を他人にあげてしまうのが、指示者だ。しかし作業者は、そういうことを考えず、指示が無能だとか、同じことばかりをやらせやがってとか、あいつは金をいっぱい貰っている、と言う。うん、代わってくれ。みんなが嫌がることだから、僕は君らより高い金貰っているが、別にそんなにいらないんだ。政治家とかってこんな気分なのか? 文句あるなら交代してくれよ、って思うが。

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パンドラsideA 高いなぁ…。でも、まあ、おかげで生きてる。