ネガティブとポジティブの使い分け

・ネガティブには「なってしまう」
・ポジティブには「なろうとする」
ネガティブとポジティブ。この二つの単語を使う多くの場合、なぜかこういう使われ方をする。
この違和感はなんだろうか? なぜ両方「なってしまう」のではないのだろう? なぜ両方「なろうとする」のでもないのだろう? 僕自身がネガティブだからだろうか。それとも単語の意味からだろうか。辞書を引いてみたが、明確なことは書かれていなかった。
多くの場合、ネガティブとは「悪い方向へ『考えてしまう』」こととして使われる。「悪い方向へ『考える』」ことではない。ネガティブとは能動ではなく受動である。この「すること」と「されること」を混同しているようだ。同様に、ポジティブとは「良い方向へ『考えてしまう』」ことだ。「考えること」ではない。ポジティブは受動ではなく能動である。
僕は以前「ネガティブ」こそが「安全への道」だと考えた。それは「ネガティブ」の「能動性」について考えていたからだ。多くの人は、ネガティブを受動性として、ポジティブを能動性として捕らえているので、その差を突いたつもりだったが、逆もまたありえるのではないか。
両者は、受動であり、能動ではない。この違いが、時々、ポジティブとネガティブを勘違いされる原因なのか? と考えている。前向きなのは、前を向いているに過ぎず、後ろ向きなのは、後ろを向いているに過ぎない。