お笑いのパワー

テレビの芸能人。若い頃お笑いをしていた人が俳優業をやっているのを見ると、「俳優業って楽なんだな」と思う。年寄りになってもできるというべきか。俳優業の人だって、最近はバラエティ番組に出ている、と言われるかもしれないが、それはただのバラエティ番組内で、どうでもいい話をダラダラとしたり、内容の無いことをやらされたりしているだけだ。僕はバラエティをお笑いと分類していない。
俳優業をバカにしているわけではない。お笑いってそれぐらいパワーが必要だってことだ。いつだったか、ヨシモトの若手のミニライブを見たことがある。ギャグはスベりっぱなしだったし、話している内容もテンポもイマイチだった。ゲラな小学生に助けられているほどの場作りだ。だけど、彼らには、生み出していこうというパワーがある。そこんとこは、尊敬してるんだぜ。
人は何もすることが無くなったときに、何をするのだろう? とよく考える。多くの人は、ニートになったら何をするのだろう? 働きたくないと言いながら働いている人たちに聞いてみたい。そのときやりたいことは、他人から与えられた面白さを食べるだけで、ぶくぶくと太りたいという怠惰だろうか。それとも別の何か新しい楽しさを生み出せるだろうか? 少なくとも、生み出そう、という意思が、面白さを生んでいる。偶然発見したわけではない。探しているから発見できる。