弱点

カフェに入ると、隣に座っていた二人組みの女が延々と上司の愚痴を言っている。金に汚いだとか、奢ってくれないだとか、貸した金を返さないだとか。よくもそんだけ愚痴が続くもんだ。「金にうるさいヤツは嫌い」と言いたいのかもしれないが、愚痴っている本人も金にうるさいというジレンマに陥っている。
他人の嫌なところが目に付く。それは自分の弱いところだからだ。