プレミアムがついてしまう

欲しい商品がある。オタなのでたぶん普通の人よりも、その数が多いだろう(値段はわからないが)漫画の限定品、アニメのフィギュア、エロゲーの初回特典、ファンの作品グッズだったら、もうたまらない。Amazonで予約しているというのに、別のオタ専門店にも行ってしまう熱狂ぶり。ここ数年、僕はそういった熱がわりと覚めてきて、すこしは冷静になってきたが(以前がひどすぎる、という話もある)、それにしてもやりすぎだろうと、もう一人の僕が言う(千年アイテム持ってるから)そうやって手にいれたアイテムをネットオークションで見ると、千円で買ったのに2万円になっていたりする。
これって多くの人は「得した!」って思うのだろうか? 「儲けた!」って思うのだろうか? 僕は「助かった」という気持ちにしかならない。
できれば、欲しいものがちゃんと手に入る世界でありたい。転売で儲けるとか、そういうのがない世界のほうが良い。転売って「企業が損をしている」わけで、製作者が損をしている。そういう損をしない値段設定ってのは、なかなか難しいのかもしれないし、損をしてでも話題づくりのためだからとか、限定品にしたほうが売れるとかって「広告費」の場合もあるから、一概には言えないが。
自分の持っているものの中で、プレミアムがついて、やたら値段が高くなっているものってわりとある。オタなら結構そういうものを持っていると思う。だけどなぁ、そりゃうれしいけど、正直、それを売ることはだろうし、僕が死んだら何も知らない親とかはゴミとして捨てるわけで。
まあ、プレミアムがついてでも買うことができる、ということは、昔から比べたらはるかに豊かな世界ではある。いくら金をかけても、まったく出回らないモノだって、わりと多かっただろう。今だってそういう世界はあるだろうし。