意思疎通できないのは、語り手が悪いのか、聞き手が悪いのか?

「何を言っているのか、わかりません」って言われるときがある。僕だって相手が何を言っているのか、わからない時がある。そこで、ちょっと分類してみることにした。

1.発信者が伝える意思がある。受信者が受け取る意思がある。
2.発信者が伝える意思がある。受信者が受け取る意思がない。
3.発信者が伝える意思がない。受信者が受け取る意思がある。
4.発信者が伝える意思がない。受信者が受け取る意思がない。

この4パターンに分類できる。
パターン1は相互理解が得られる可能性が高いが、その他のパターンは可能性が低い。パターン1は、熱心な先生と、熱心な生徒の姿を想像すれば近いだろう。両者に相互理解が得られない理由は、発信者側の発信能力が低いからだ。受信者の知識不足の場合、発信者がそれを補うことが「伝える意思がある」ということだ。しかし、受信者に受け取る姿勢があるのなら、いつかたどり着くだろう。向かっているんだからな。
パターン2は、熱心な新興宗教勧誘と、それに引っかかってしまった一般人を想像すると近いだろう。発信者は、伝える意思があるようだが、受信者は受け取る意思がない。僕は、情報が伝わらない理由は、発信者側が常に悪いと考えている。理由は、相手(受信者側)に聞く気がないのであれば、(受信者側を)聞く気にさせる努力を(発信者側が)しなくてはならないと思っているからだ。
パターン3は、教える気力のない教師と、熱心な生徒を想像すれば近いだろう。熱心な生徒を疎ましく思い、結局たいした成果は得られず、やがて受信者は送信者を見捨てると予想ができる。まったく知識のない人間の前でプレゼンをしなくてはならないとき、専門用語を並べて煙に巻くという詭弁論法があるが(馬鹿には有効だったりする。例:ピースな愛のバイブスでポジティブな感じで)、それはパターン3になる。
パターン4は、どちらにもやる気がない状態であり、両者は仕方なくその場に立っているだけである。会社で行われる会議のほとんどが、この形状をしている。誰もプレゼンなんてやりたくないし、聞く気もないくせに、やっているのだ。
別に良い悪いの話ではない。意思疎通を図る場合、このどれかになるはずだ、というだけだ。そして意思疎通ができない理由は、そこにあるのだろうと予想する。具体的にどうしたらいいか? それは場合による。僕の発信したテキストだって、受信者を振り向かせる魅力がないなら、それまでだ。結局発信者の能力が低いだけ。さて、どうしたら伝わるんだろうね。僕が教えて欲しいけど、まあ、自分でとりあえず考えましょうか。