IKEAのデザイン

というわけで、スウェーデンから日本に参入したIKEAに行ってきた。
行く前に忠告しておく。ありのまま、起こったことを話すぜ(略 むちゃくちゃ混雑しているから、気をつけるように。15時に新横浜に着いて巡回バス乗り場に(1時間に4本ある)100人ぐらい行列ができていた。…そして、店に着いたら今度は店内への入店規制をしている。頭がどうにかなりそうだった…まあ、15分とか20分程度待ったら入れたけど、かなりの混雑っぷりと、店内を長時間歩く覚悟が必要。ペットボトルのお茶と携帯できるお菓子があると良い。
店内はむちゃくちゃ広くて、設計が良い(店側が得をするだろうと思われる設計。ユーザビリティが優れているという意味では決してないので注意すること)。いっぱい歩かせて、ちょうどいいところに休憩所があり大混雑している。また店内でジュースが売っている(値段は普通なので良心的か)広い店内を長時間歩かされるので、店の出口にあるお菓子売り場が魅力的に見える。「普通にスーパーでコレが売ってたら買うかぁ?」という商品を買ってしまった(この売り場だけレジが別で、あまり並んでいないのが罠)。
IKEAのデザイン思想は、100円ショップと同じ方向性にある。一箇所でいろんなものを安く揃えることができるというメリットで、本当に良いものはそこにはないというデメリットだ。正直言うと、僕とは肌が合わない。「長く使う気があるならば、もっと良いものをよく選んで買いなさい」といつも思うからだ。もちろん、模様替えが趣味という人間がいることも理解しているつもりなので、選ぶのは自由だ。
あと、センスが10年ぐらい古い気がする。大型ブラウン管用のテレビ置き棚(観音開き)とか、キーボードがテーブルの中にしまえる机とか、CDケースは入るけれど、DVDケースは入らないラックとか、いまどき誰が使うんだ? というものがけっこう展示されている。
よかったのは、実際の広さ(たとえば6畳)に、実際の家具を置いてあるディスプレイの仕方。広い敷地がないとできない見せ方だし、実際、買い物をする人間が見たいのはこのディスプレイの方法だと思う。ここにこの本棚とベッドを置くと、実際には、これぐらいの狭さになるのだな、というのが体感できる。