十円パンチをする理由

あるいたずらをして、それによって誰かが深く傷ついたとする。そのとき、いたずらをした側は、そのことを深く考えただろうか。小学生が、車に10円パンチするときに、人生の幸福なんてことを考えるだろうか。いたずらをした側の人生は幸福にはならない。気分がよくなるわけでもなく、やる理由は「ただなんとなく」というその程度の認識だ。そしてされた側は深く傷つく。イジメはそういうルールで動いている。
常に意識はいじめられた側にあり、いじめた側にはない。痴漢やストーカーと同様、被害者が「被害がある」といわなくてはならないし、また、被害者が言えば、加害者は勝手にできてしまう。
国家がイジメ問題について、取り組んでいる。ソレに対して非常にネガティブな意見を良く見るし、実際無駄そうに見える。しかし、解決しようという姿勢はとても重要だ。できない、それはダメだ、無駄なんじゃないか、なんて文句を言うのは簡単で、そして文句をつけただけでは、解決しない。どうしたら自殺数を抑えられるのか、具体的な対策を提示できない人間が、国家の対策に文句をつけているだけだ。無駄なことに税金を使いやがって、と多くの人がマスコミの流している嘘にのせられている。自由だ。もちろん自由だ。そしてそういった人たちをも助けるように、国家は動いている。